2013年03月30日

原稿料はない! どうするの!?(2) 少額決済&メルマガ・ブロマガ編

アイコン_金霊もともと厳しい原稿料事情ですが、ゼロってのもあんまりだー!!
というわけで考えております、新しい時代の原稿料あつめ!
今回のエントリーはその第二弾です。
第一弾 クラウドファンディング編はこちら
クラウドファンディングも有力な武器に思えましたが、戦士(ファイター)たるもの武器は2個3個用意しておくもの…!
Rebisが使わなくとも、どなたか別の作家さんののアイデアにつながるかもしれませんし、ひとまず色々見てみましょう。


[GumroadやPostor]

といわけでまず検討したいのは、少額決済サービス「Gumroad」や「Postor」。
https://gumroad.com/
https://p.dlsite.com/

1ドル~などの少額で、あるいは100円で、ちょっとしたコンテンツを販売できるサービスです。
これを使ったアイデア、何か出ないものでしょうか…?

たとえばここで「第五話のプチ描き下ろしやコメンタリー、グラビアなど」を100円で買っていただいて…
それを第六話の執筆資金にあてる、なんて方法はどうでしょう?

毎月『あにめたまえ!天声の巫女』だけが載っている雑誌を100円で買って下さる…なんて気分で。あるいはファンの熱い心意気、お賽銭・投げ銭を下さる気分で!

この方法で原稿料を確保するためには、ページごとにザックリ約100人ほどの読者さまに支えていただく必要がありそうです。24ページで……2400人。ううむ!?
そもそも商業誌であれば万単位のファンを目指さなくてはいけないわけで「達成できなきゃダメ」という気もいたします。

でもでもやはり、「雑誌を買う」という習慣と「漫画1つの追加コンテンツに100円払う」という習慣は全く別物ですよね。
上手くいけばいいな…と願いつつ、一つの候補にしたいと思います!

(余談その1)
Kindleの普及もまだまだ万全でないかと思いますので、0.75巻はこの少額決済も使ってお届けできれば…と考えております。
PDFやJPGなどの、どんな媒体でも開けるファイルで計画中です。

(余談その2)
難しいのは、上記のような追加コンテンツを作った際、のちほど単行本等に再録するのかしないのか…という点ですね。
すぐ再録してしまうようでは、コレクター的満足感が薄れ、「応援のための投げ銭」要素が高くなりすぎます。
「熱心なファンになって全部の追加コンテンツを集めたら、100円×100話で1万円もかかったよ!」
…みたいな未来が(もし)訪れた時も、読者の皆さんは「これもコレクター的に満足な浪費!」とお許し下さるでしょうか? 少し考え続けてみたい課題です。


[メルマガ・ブロマガ]

お金をいただくメールマガジン。上の「少額決済サービス」よりも、有料メルマガの方が耳慣れた言葉かもしれませんね。
また近頃は、ニコニコチャンネルの「ブロマガ」もよく耳にします。
ブログの「続きを読む」部分で課金するサービス、といった印象でしょうか?
(実はRebisも、佐藤秀峰先生の記事を読んでみたくて課金したことがあります。
 『ゆるゆり』を見た時のポイントが残っていたこともありまして…。ポイントが余っていると、ついつい30ptくらい…と使ってしまいますね)


たとえば有料メルマガ/ブロマガを発行し、執筆を応援して下さる方に購読していただく。
メルマガ/ブロマガには、その回の裏話や設定、コメント、あるいはその他の記事が載っていたり… 前述の少額決済のアイデアのように、追加コンテンツが載っている。

いかがでしょう?
毎月わざわざ決済していただかなくて済むというのは、大きな利点に思えます。

サッとブロマガを見た感じ、有料のものは一月300~500円くらいのように感じました。
そのうち著者が得られるのは約6割のようです(86%の7割で6割2厘? *計算間違っていたので直しました
ということは……

24ページ分の原稿料 192000円を得るためには、

・300円の課金(=180円の収入)で 約1067人の読者さま
・500円の課金(=300円の収入)で 約640人の読者さま

――に助けていただく必要があります!


う~ん…?磯女さん「うーん」

非現実的でもないような……
けれど、現実は甘くなくて、必死の努力と維持が必要そうな。なかなか難しい数字ですね!

ブロマガ(あるいはメルマガ)の人気維持のために、原稿執筆がおろそかになる自分の姿が見えないでもない気もします。


とはいえ!
ここで「無理だ」と即却下するような方向性のブログではありませんので、一つの選択肢としてしっかり書き留めておこうと思います。

原稿料の代わりはないの!? という話、もうちょっとだけ続きます。

次回は――広告と、日本未上陸のAmazonのサービスについて、軽く書ければと思います。

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この記事へのコメント

1. Posted by 6割2厘   2013年03月30日 18:53
えーと。0.86*0.7ですと0.602でしょうか。

ご参考になるかわかりませんが、ついでにちょっと計算。
ページ当たりの価格が単行本と同じ位までならお金を出す、という人をターゲットにすると仮定すると…
少年エースの単行本が手元のだと目次等含めて大体200ページ。
最近だと588円/冊で
一話24ページなら八話192ページ/冊。
よって、上記のような人は588/8で73.5円/話=3.0625円/ページに相当するコンテンツならお金を出すということに。
すると、この人たちが、100円出すとすると、1話あたり100/3.0625で32.65ページ強相当の追加コンテンツが欲しい、ということに。

追加コンテンツのコストが本編と同じだとすると、(24+32.65)*8000で453,200円
なので手数料無しだと4,532人、3割なら6,474人強、4割なら7,553人強でトントン。
うーん、万単位までは行かないけれど・・・・・・といった感じでしょうか
2. Posted by yabuhara   2013年03月30日 19:47
ご存じとは思いますが、赤松健先生が運営されている Jコミの「JコミFANディング」という企画がご参考になるかも……

http://www.j-comi.jp
3. Posted by Rebis   2013年03月30日 20:03
>yabuharaさん
コメントありがとうございます!
JコミFANディングをはじめとするクラウドファンディングにつきましては、このエントリーの(1)で触れておりますので、よろしければご覧くださいませ~
http://animetamae.ldblog.jp/archives/25051901.html
4. Posted by Rebis   2013年03月30日 20:06
>6割2厘さん
ひゃあ、計算間違えておりました。(%を割に直すときに曖昧な思考に…)
ご指摘ありがとうございます。
また、詳しい数値をあげたご提案も、ありがとうございました。一つの参考にさせていただきます!
漫画単行本は、4コマ漫画や成人向け漫画であれば薄くても高い等、幅がございます。
その幅の広さから、良いあたりを狙って球を投げてみたいです。
5. Posted by yabuhara   2013年03月30日 21:05
レスありがとうございます。エントリ拝読しました。
確かにJコミは完成原稿が前提という点で、執筆を継続するという先生の目的と現状ではズレますね。
失礼いたしました。

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プロフィール
漫画・同人・イラスト・ゲームシナリオ…なんでもやる、野良の漫画家です! 雑誌連載から飛び出して、『あにめたまえ!天声の巫女』を一人で連載するのに挑戦中。お問い合わせ等がありましたら、rebis(あっとまーく)dec.sakura.ne.jpまでどうぞ。

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