2016年05月
2016年05月05日
ぴゅうりたんさんのこと
5/4の未明のこととお聞きしております。
『あにめたまえ!天声の巫女』の読者さんの一人、羽川こりゅうさんが、癌で亡くなられました。
Entyで厚いご支援を下さっている方で、「ぴゅうりたん」さんというお名前でRebisは認識していたもので、以下「ぴゅうりたん」さんと呼ばせていただきたいと思います。
ぴゅうりたんさんは、とても愛らしい、少し不思議なツイートをされる方で……
御自身が描かれる可愛いキャラクターイラストもあいまって、なんだかずっと気になる方でした。
(Rebisはぴゅうりたんさんのメインアカウントである「羽川こりゅう」さんの存在を知らなかったもので、ご経歴等も本当にわからなかったのです)
5/4の夕方ごろだったでしょうか、まったくの偶然で、家族と「ぴゅうりたんさんってどんな人なんだろう」と話しておりました。
本当に、本当にその直後です。Entyのメッセージ経由で、代理人の方から、ぴゅうりたんさんが亡くなられたことを知らされました。
ぴゅうりたんさんのツイートは明るくて、まさかこの一ヶ月間闘病なさっていたとは、思いもしませんでした。
ぴゅうりたんさんは最後のご挨拶に添えて、Entyでお名前を掲示している千社札について、外しても良いとのお言葉を下さいました。
僕は
僕はぴゅうりたんさんのご病状を存じあげなかったので……
最後まであにめたまえ!Entyや千社札のことを気にかけてくださったことが、ありがたくて。
そんな、外すなんてことはしません、ずっと掲示させていただきます…とお伝えできなかったことが、申し訳なくて。
「羽川こりゅう」さんとしてのTwitterを知っていれば、もっと早くご病状を知って、こちらからお見舞いの言葉を申し上げることもできたはずなのですが。
それもできていなくて……
もっと、本当にベストを尽くしていれば、1ページでも多く『あにめたまえ!』を読んでいただけたのにと思って。
泣きました。
でも、思えば、ぴゅうりたんさんだけではないんです。
僕も誰しも、本当は明日をも知れない無常の世の中を生きていて、いつまでも作品をお待ちいただけるとは限らないんです。
作家の天野大気さんは、クラウドファンディングでご支援下さった『あにめたまえ!』の単行本をお届けできる前に、亡くなられてしまいました。
「派兵先で僕の漫画を読んでいる」という米兵の読者からメッセージをもらったこともありました。
(彼は亡くなったというわけではないですが、僕達の日常より死に近いところで、僕の作品を待っていてくれたという意味で…)
そして僕が把握していないだけで、亡くなられている読者さんは他にもいらっしゃるはずです。
わかっているつもりで、わかっていなかった。
僕の作品を待って下さっている間に、亡くなられてしまう読者さんもいる。そのことが改めて、身に沁みました。
思えば最近のRebisは、もっと沢山の方に見ていただきたい、もっと人気を出したいと、自分のことばかり考えていた気がします。
でも本当は……今読んで下さっている読者さんたち全員が、みな等しく一番大事なんだと、ぴゅうりたんさんが教えて下さいました。
『あにめたまえ!天声の巫女』も、成人向け漫画も。
お待ち下さる皆様のために、少しでも早く多く。
悔いを残さないベストを尽くしていきたいと、改めて決意しました。
もちろん、無理をして僕が命を失ってはいけません……健康管理もベストのうちと心します。
天国か極楽にいらっしゃるぴゅうりたんさんに、天野さんはじめ読者さんたちに、新しく描き終えたページが必ず届くと信じて。
1コマ1コマ、描き続けていきます。
単行本2巻以降に千社札コーナーを作るかどうか、まだ未定ですが…
掲示していくことがあれば、今後も天野さんの千社札は掲示し続けたいと思っております。
rebisdungeon at 17:54|Permalink│Comments(5)