2013年03月29日
編集者さんへの謝辞
「担当編集さんとの方針不一致で連載終了」として、Rebisが不満を述べることから始まった、このブログ。
でももちろん、僕が編集者さんという存在そのものを嫌いになっているとか、そんなことはないのです。
これまでも少なからぬ編集者さんにお世話になり、一緒に仕事をし、作品を発表してきました。
むしろ大きなトラブルは、今回が初めてです。
だから早めに――
こんな風に勝手なことを始めたからこそ、早めに――
これまでお世話になった方々への感謝は表明しておきたいと、このエントリーを書きました。
(ご迷惑がかかるといけないので、お名前等は全て伏せますね)
まずは講談社某誌で僕を鍛えあげてくれた、ある編集者さん。
エロのネームしか描けなかったRebisに、漫画の基礎を徹底的に教えこんで下さいました。
僕が出したネタを拾い上げ、豊富な漫画知識の中からアドバイスを探し、根気強く根気強くネームにつきあって下さいました。
実は『あにめたまえ!天声の巫女』の原型は、この編集者さんと作っていました――
でももちろん、僕が編集者さんという存在そのものを嫌いになっているとか、そんなことはないのです。
これまでも少なからぬ編集者さんにお世話になり、一緒に仕事をし、作品を発表してきました。
むしろ大きなトラブルは、今回が初めてです。
だから早めに――
こんな風に勝手なことを始めたからこそ、早めに――
これまでお世話になった方々への感謝は表明しておきたいと、このエントリーを書きました。
(ご迷惑がかかるといけないので、お名前等は全て伏せますね)
まずは講談社某誌で僕を鍛えあげてくれた、ある編集者さん。
エロのネームしか描けなかったRebisに、漫画の基礎を徹底的に教えこんで下さいました。
僕が出したネタを拾い上げ、豊富な漫画知識の中からアドバイスを探し、根気強く根気強くネームにつきあって下さいました。
実は『あにめたまえ!天声の巫女』の原型は、この編集者さんと作っていました――
約7年前、2006年ごろに、講談社で最初の編集者さんと作っていた時の心火。
今とは違って勇ましい感じですね!
心火と早斬の物語を、Rebisがなんとか立ち上げられるようになるまで。
何バージョンもの第一話を共に作り、200ページ以上のネームを読んで指導して下さいました。
僕の力がおよばず、また雑誌変遷の事情などもあり、連載には至れなかったのですが……
間違いなく、Rebisの大恩人の一人です。本当にありがとうございます!
そして、上の方とはまた別の、講談社の編集者さん。
引き継ぎではなく、僕を一本釣りでスカウトして下さり、連載目指して並走して下さいました。
講談社の厳しい連載会議にも二人三脚で挑んで――
Rebisの実力不足で連載がならずとも、さあ次回作、と応援して下さる方でした。
実はこの方とも、『あにめたまえ!天声の巫女』旧バージョンの企画を練ったことがありました。
(こちらの旧世代『あにめたまえ!』も、連載会議に出す寸前で、雑誌再編成のためにお蔵入りになってしまいました)
心火たちが世の中に送り出されるまでの、二人目の大恩人です。
角川系での連載が始まる見込みとなって、「では一休み、機会があれば次の打ち合わせを!」となっている方なので……いつか必ずご恩返しをしたいと思っております。
そしてそして、少年エース読み切りを担当してくださった編集者さん。
長年 講談社で指導を受けていたRebisの作風を、角川系に掲載できるよう、粘り強くご指導くださいました。
おかげさまで、心火と早斬はついに商業誌の誌面に登場できたわけです!
編集さん「人外娘描くのは避けましょう」Rebis「えええ、でも新しいことに挑戦しないと…」編集さん「いけません!」
みたいなやりとりはあったのですが、もちろん作品を作るうえで普通の範囲の議論。
読み切りは好評を博し、雑誌を移しての連載化が決定しました。
『あにめたまえ!天声の巫女』三人目の大恩人がこの方です。
(余談ですが、この編集者さんとの間には、今回Rebisが異議を申し立てた各種の問題はありませんでした。
なので指導方針のすれ違いは、会社ごとではなく担当さんごとの差かと思います)
もちろん――
今回は物別れとなってしまいましたが、コンプエースで引き継いだ最後の担当編集者さんも、他の作家さんと沢山のお仕事をなさっているので――
今回は偶然にも非常に相性が悪かった、たまたま悪い流れが重なってしまった、ということかと思っています。
場面がダレないようにシーンを切るテクニックなど、学ばせていただくことも多々ありました。
まっすぐに漫画の道を歩いてきた作家ではなく、世知長けた妙な新人なので、ご迷惑をおかけしたことも多かったかと思います。
すみませんでした。そして、ありがとうございました。
御恩がある方々はたくさんいます。
『電撃ガオ』での商業初デビューに導いてくださった編集者さん。武林クロスロード挿絵で、Rebisの暴走を抑えてくださった編集者さん(本当にご迷惑をおかけいたしました…)。
『迷宮王女』シリーズの単行本化を決定してくださった編集者さん。
エロ商業でのデビュー作を掲載してくださった編集者さん。
「なんとしてでも武器屋カトレアを描きたい!」というRebisの希望を、通して下さった編集者さん。
他にも他にも、言及しきれず言い尽くせず、恐縮ですが――
創作という恐ろしいモノと、資本主義的な社会との境界線に立つ、大変な激務をしていらっしゃると思います。
本当に、いつもお世話になっております。ありがとうございます。
というわけで、『あにめたまえ!天声の巫女』については変わったことを始めてしまいましたRebisですが……
また良いご縁があれば、様々な形での商業のお仕事も、お声をかけてくださればと存じます。
願わくば、人気のある作家になって、大恩のある編集者さんたちにご恩返しをしたいところです。
ま、まずは生き残ることで、その一歩を踏み出したいと思います。よろしくお願いいたしますね!
rebisdungeon at 20:30│Comments(2)
この記事へのコメント
1. Posted by よごれろうざ 2013年03月31日 13:00
編集者と喧嘩をしたいわけではなさそうだし、踏み込んだ本心はもう少しだけベクトルの違うところにあるのかな、とも思えます。
とは言え、人生も仕事もオン・オフだけの二元論では割りきれませんからね……。
角川さんは母体が大きくなりすぎたんではないでしょうか。各編集部間、グループ企業間での移動や、畑違いの編集部員の育成が悪い場所へ入ってしまい、予期せぬ所でガン化が進む。ここ10年を俯瞰するに、そのような印象を深く受けます。慣習ではありますが、何かがあった時の責任の所在が作家サイドにのみ求められ、編集部員は犬に噛まれた扱い……というのも良くありません。
現実的で喫緊の「理想論」として言わせてもらえば、両者間の権利と責任を明記した不平等条約にならない契約書の常態化、が何よりも重要なのではないでしょうか。
例えば角川さんであれば、井上氏に御旗を振っていただければ追従する人も増えるのではないか、と愚考します。
とは言え、人生も仕事もオン・オフだけの二元論では割りきれませんからね……。
角川さんは母体が大きくなりすぎたんではないでしょうか。各編集部間、グループ企業間での移動や、畑違いの編集部員の育成が悪い場所へ入ってしまい、予期せぬ所でガン化が進む。ここ10年を俯瞰するに、そのような印象を深く受けます。慣習ではありますが、何かがあった時の責任の所在が作家サイドにのみ求められ、編集部員は犬に噛まれた扱い……というのも良くありません。
現実的で喫緊の「理想論」として言わせてもらえば、両者間の権利と責任を明記した不平等条約にならない契約書の常態化、が何よりも重要なのではないでしょうか。
例えば角川さんであれば、井上氏に御旗を振っていただければ追従する人も増えるのではないか、と愚考します。
2. Posted by Rebis 2013年04月01日 03:12
>よごれろうざさん
コメントありがとうございます!
編集さんとの間に色々と思うことあったのは確かですが、やはり今回の活動の主眼は「漫画の続きを皆さんにお見せしたい!」というところになるかと思います。
連載や掲載にあたっての契約書、いつか一般化する時代も来るかもしれませんね。
コメントありがとうございます!
編集さんとの間に色々と思うことあったのは確かですが、やはり今回の活動の主眼は「漫画の続きを皆さんにお見せしたい!」というところになるかと思います。
連載や掲載にあたっての契約書、いつか一般化する時代も来るかもしれませんね。