2013年04月14日
新理論!? 単行本が1万部売れるなら、描き下ろしだけで食える! …かも。
『あにめたまえ!天声の巫女』を一人で連載して、願わくば紙の単行本も出したい! ということでお届けしております、このブログ。本日は単行本の話題を推し進めて、ちょっと地に足がついてないお話をしちゃおうかと思います。
よく考えたら――
出版社さんは、web連載の漫画に原稿料を支払って、単行本の売上で利益を回収して、それで回っているわけです。
ということは、単行本の利益が、原稿料を払ってもなお余るわけですよね?
じゃあ――
もしかしたら、自分が出版社と化して一人で連載する場合でも、単行本の利益だけでやっていけるんじゃないの?
全て自分でやらなくてはいけない代わりに、単行本の利益は印税の数倍になる…はずだからです!
(連載中の生活費やアシスタント代をまず確保しなくてはいけない、というのはありますが……)
すでに先日の記事で、個人で単行本を刷る際の印刷費はご紹介しました。
個人で紙の単行本は出せるの? もちろん出せます!
上記を参考に、超ざっくりと計算してみたいと思います!
(算数苦手なのでグダグダ感ありますが、ご容赦くださいね)
紙の単行本 A5 198ページ5000部の印刷費が、だいたい110万くらい。原価220円。
単行本の価格を…そうですね、A5の青年漫画単行本ですと……(部屋で『ゆるゆり』や『靴ずれ戦線』を発見して)800~900円くらいはいただけそうです。では、仮に間をとって850円。
販路はどうしましょう?
同人誌書店の方が利率は高いですが、ここは厳し目に見るということで、全て密林社経由でAmazonに委託した際の50%の掛け率としてみましょう。
売上が425円なので、一冊の粗利は205円。
5000部全部売れて……102万5000円の利益!
う、うーん…?
商業漫画単行本の場合で計算してみましょう。『あにめたまえ!天声の巫女』が雑誌連載続いていたと仮定して、単行本の価格は約600円。
価格が600円なら印税は60円、5000部なら30万円。(価格が800円だと印税40万円)
それに比べれば高いとは言えますが、198ページ分の原稿料158万4千円の穴を埋めるほどではないですね。
では仮に、自主単行本が1万部売れたらどうでしょう!?
紙の単行本 A5 198ページ10000部の印刷費が、だいたい200万くらい。原価200円。
上と同じ基準で計算します。
売上が425円、単価を引いて粗利は1冊225円。
10000部全部売れて……225万の利益!
お!?
600円の単行本 1万部の印税 60万 + 198ページ分の原稿料が158万4千円 =218万4千円を…… ちょっと上回りましたよ!?
(800円の単行本だとしても、 印税80万 + 原稿料158万4千円 =238万4千円に、ちょっと欠けるくらいです)
ということは!
Amazonと同人ルートだけでも、単行本を1万部売ることが出来るなら、原稿料ナシでやっていけるのではないでしょうか!?
理論…理論だけですが!
実際には送料や在庫管理費など様々な「摩擦」が発生しますし、本が全て売れるとは限りません。
けれど、このドンブリ勘定には電子書籍版の収入は入っていませんので、それらがある程度は摩擦による経費を埋めてくれるとも考えられます。
現実的には、単行本描き下ろしだけでもやれるくらいの数字を目指しつつ、執筆中にも原稿料的な収入を得ることを目指した方が良さそうですね。
ジャパニーズドリーム的な、漫画の華やかな数字には程遠いかもしれません。
でも、「1万部売れるなら描き下ろしだけでやっていける」という考え方は、1つの希望になりそうな気がします!
皆さんいかが感じられましたでしょうか?
「売る環境さえそこそこなら、1万部くらい行けるんじゃないか」
それとも
「個人で5千部1万部なんて、とても無理無理」
なんてお感じになるかも…?
何はともあれ今回は、砂上の楼閣机上の空論、しかし将来の希望に繋がるかも…! というお話でした。引き続き、漫画の執筆も頑張ります!!
単行本の価格を…そうですね、A5の青年漫画単行本ですと……(部屋で『ゆるゆり』や『靴ずれ戦線』を発見して)800~900円くらいはいただけそうです。では、仮に間をとって850円。
販路はどうしましょう?
同人誌書店の方が利率は高いですが、ここは厳し目に見るということで、全て密林社経由でAmazonに委託した際の50%の掛け率としてみましょう。
売上が425円なので、一冊の粗利は205円。
5000部全部売れて……102万5000円の利益!
う、うーん…?
商業漫画単行本の場合で計算してみましょう。『あにめたまえ!天声の巫女』が雑誌連載続いていたと仮定して、単行本の価格は約600円。
価格が600円なら印税は60円、5000部なら30万円。(価格が800円だと印税40万円)
それに比べれば高いとは言えますが、198ページ分の原稿料158万4千円の穴を埋めるほどではないですね。
では仮に、自主単行本が1万部売れたらどうでしょう!?
紙の単行本 A5 198ページ10000部の印刷費が、だいたい200万くらい。原価200円。
上と同じ基準で計算します。
売上が425円、単価を引いて粗利は1冊225円。
10000部全部売れて……225万の利益!
お!?
600円の単行本 1万部の印税 60万 + 198ページ分の原稿料が158万4千円 =218万4千円を…… ちょっと上回りましたよ!?
(800円の単行本だとしても、 印税80万 + 原稿料158万4千円 =238万4千円に、ちょっと欠けるくらいです)
ということは!
Amazonと同人ルートだけでも、単行本を1万部売ることが出来るなら、原稿料ナシでやっていけるのではないでしょうか!?
理論…理論だけですが!
実際には送料や在庫管理費など様々な「摩擦」が発生しますし、本が全て売れるとは限りません。
けれど、このドンブリ勘定には電子書籍版の収入は入っていませんので、それらがある程度は摩擦による経費を埋めてくれるとも考えられます。
現実的には、単行本描き下ろしだけでもやれるくらいの数字を目指しつつ、執筆中にも原稿料的な収入を得ることを目指した方が良さそうですね。
ジャパニーズドリーム的な、漫画の華やかな数字には程遠いかもしれません。
でも、「1万部売れるなら描き下ろしだけでやっていける」という考え方は、1つの希望になりそうな気がします!
皆さんいかが感じられましたでしょうか?
「売る環境さえそこそこなら、1万部くらい行けるんじゃないか」
それとも
「個人で5千部1万部なんて、とても無理無理」
なんてお感じになるかも…?
何はともあれ今回は、砂上の楼閣机上の空論、しかし将来の希望に繋がるかも…! というお話でした。引き続き、漫画の執筆も頑張ります!!
rebisdungeon at 22:33│Comments(2)│一人で連載するために!
この記事へのコメント
1. Posted by t.m 2013年04月21日 21:05
オンデマンド印刷はどうですか?アマゾンで作家デビュー!.com(http://www.goodtime-p.com/)やMyISBN(http://myisbn.in/)などがあります。
2. Posted by Rebis 2013年04月22日 00:30
>t.mさん
コメントありがとうございます!
それらのニュースも注目しております。ひとまず自分の場合は、一般の単行本に近いものを出すことをイメージしております!
ちょっとした小冊子や副読本などに利用するのも良さそうですね。
コメントありがとうございます!
それらのニュースも注目しております。ひとまず自分の場合は、一般の単行本に近いものを出すことをイメージしております!
ちょっとした小冊子や副読本などに利用するのも良さそうですね。